MOMAで五感を刺激しながら、ブラジルの環境保護を強く訴えるエキシビションを開催

24 August, 2012

MOMAで五感を刺激しながら、ブラジルの環境保護を強く訴えるエキシビションを開催

今年6月、国連による「持続可能な開発会議」(通称「リオ+20」) がブラジル・リオデジャネイロで開催されました。世界193ヶ国の代表を始め、多くの参加者が一堂に会し、過密化が進む地球の環境保護や貧困撲滅、社会的平等を推進するための話し合いが持たれました。

この会議の開催に合わせて、近代美術館(MOMA)はブラジルの熱帯サバンナ地帯「セラード」が環境保護の必要性を急告していると、ビデオ・インスターレーションを使って紹介しました。

「セラード」はブラジルの国土の約21%を占め、アマゾンに続く広大な地として知られます。しかし残念ながら、ユーカリや大豆栽培、ダム建設などの影響で環境破壊の危険にさらされています。

MOMAで行われたエキシビションは、今後も「セラード」の素晴らしさを守り続けることを目的に開催されました。ビデオ・インスタレーションに5種類の異なった色・香り・音を加え、五感を使って「セラード」を表現していますが、今回エアアロマは香りを担当しました。

「セラード」にまつわる5つの環境テーマに沿って、エアアロマのブラジルの代理店であるAirsense (エアセンス)は、アーティストや美術館と協力しながら他には無い、独自の香りを開発しました。

「Fire Room」-森林火災の映像に合わせて、焦げた木や煙、ススの匂いを導入。

「Water Room」-地球の豊かな水を表現するため、たくましい自然と海をイメージさせる香りを導入。 

「Cerrado Room」 - 森が牧草地に変わっていく姿を映し出すため、草を刈った時のような新鮮なグリーンの香りを導入。

「Bioluminescence Room」 - ホタルなどの映像に合わせて、豊かな自然と瑞々しい香りを導入。

「Jungle Room」- 森林保護の必要性を訴える映像に合わせ、深い森と雨露をイメージした香りを導入。

なお、この展覧会は10日間開催され、毎日数千人もの来場者がありました。エアアロマは5つの部屋に1台ずつ「アロセントポータブル」を設置し、1日12時間、空間に合わせた香りの演出を行いました。